DaVinci Resolve でズレた字幕を修正する方法

DaVinci Resolve

DaVinci Resolve の字幕ズレ問題

 DaVinci Resolve には、Ver.18 時点で、作成した字幕をエクスポートしたSRTファイルで、書きだされるタイムコードが4秒近くズレるという問題があります。詳しくは下記の記事を参照のこと。

 これが不便なので、上記の記事で書いたように私はスクリプトを作って修正しているのですが、同じ問題で困っている方に「ぜひこれを使いたい」とおっしゃって頂いたので、使い方を簡単に解説しようと思います。なお、上記の記事にあるように、このスクリプトは個人使用目的で作ったのでエラー処理などがザルで、配布するスクリプトとしては各所お粗末なものです。使用については自己責任でお願いします。

字幕ファイルを修正する方法

 ここではWindows での方法を解説します。Python 実行環境を用意してスクリプトを実行するという流れなのでほかのOSでも同じことは可能ですが、説明はWindows で行います。

[事前準備]Pythonをインストールする

 私が作成したスクリプトはPythonという言語で書かれているため、Pythonの実行環境が必要になります。まずはPythonをインストールします。Version3系であればなんでも構いません。

 python.org にアクセスし、最新版のPythonをインストールします。

 ダウンロードしたインストーラを実行しますが、インストーラを起動した最初の画面で、画面下の「Add python.exe.to PATH」というオプションにチェックを入れてから進んでください。

 このチェックさえ入れればあとはそのまま進めばOKです。チェックを入れずにインストールしてしまった場合は、改めてもう一度実行しても大丈夫です。(手動でPATHに追加することも可能ですがインストーラで自動的に行うほうが簡単です)

スクリプトをダウンロードする

ここ を開いてページ右寄りの「DownloadZIP」をクリックし、ZIPファイルをダウンロードします。

Githubのスクリーンショット
Download ZIPをクリックする

 ダウンロードすると異常に長い名前のZipファイルで、展開すると大変な長さのフォルダに格納されるので、開いて中のShiftSRTTime.py というファイルをコピーし、任意のディレクトリにペーストします。ここではドキュメントフォルダ内にコピーしました。

修正したいsrt ファイルをShiftSRTTime.py と同じフォルダに入れる

 DaVinci Resolve から出力した、タイムコードがズレているSRTファイルを、ダウンロードしてきたpyファイルを置いたのと同じフォルダに入れます。

Subtitle 1.srt が修正したいsrtファイル

ファイルのあるフォルダでcmd を開く

 このフォルダをコマンドプロンプトで開きます。ファイルエクスプローラでフォルダを開いた状態にし、アドレスバーにcmd と入力してEnter を押すと、そのフォルダでコマンドプロンプトが開きます。

 コマンドラインから以下のコマンドを実行します。

python ShiftSRTTime.py Subtitle 1.srt -4

 コマンドは python {実行するpythonファイル名} {修正したいsrtファイル名} {移動したいタイムコードの量(秒)} です。

 ここではSubtitle 1.srt というファイルのタイムコードを マイナス4秒する、つまり4秒早くしたい、という意味になります。

 成功すると新たなファイルが作られます。

 新しくできたファイルは、字幕のタイムコードが指定した秒数分移動した内容になっています。-4であれば4秒早くなり、-3.5であれば3.5秒早くなります。マイナスをつけずに実行すれば遅らせることもできます。

 皆さんのお役に立てば幸いです。

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