NOVEL DAYS のPV数の見方

NOVEL DAYS

 小説を公開するのに使用しているサイトNOVEL DAYS について、数字の解釈でわかりにくい部分があると感じたので説明を試みてみます。

 なにはともあれ、まずは作者のユーザページ(NOVEL DAYSでは「アトリエ」と呼ばれる)を見に行ってみましょう。NOVEL DAYS のトップページにアクセスします。左上のサイトロゴの横に検索窓があり、ここから作品や作者を検索できます。

 が。大きな問題があって、苗字と名前の間にスペースを入れずに検索すると「何もヒットしない」という結果に…。(作者が苗字と名前の間にスペースを入れている場合)「涼雨零音」を検索すると何もヒットせず、「涼雨 零音」とするとヒットします。

 スペースを入れて検索するとヒットした作品が列挙されます。作品名の下にある作者名をクリックすると、その作者の「アトリエ」に跳ぶことができます。

 わたしのアトリエを見ると、以下のように作品リストが出ます(画像は2021/5/19のもの)

 こんな感じで、公開している作品のリストが出てきます。各作品の下に数字が3つ、表示されています。

 ここでは説明の都合上、エピソードが1つだけの作品として「私を創る人」という作品を例に挙げます。作品の下にある3つの数字は左から、「お気に入り数(いわゆるブクマ)」、「PV数(ページビュー)」、「ファンレター数(いわゆるコメント)」です。

 ここで最初の疑問ですが、この「お気に入り」の仕様が少々謎。アカウントを作ったばかりの状態でも最初から3つ入った状態になっているようです。また、「作者お気に入り」という仕組みがあり、作者に対して「お気に入り」すると、その人のすべての作品を「お気に入り」にした扱いになります。既に公開されている作品もこれから公開される作品も含め、全部です。つまり「作者お気に入り」が増えると全作品の「お気に入り数」が底上げされていくような仕組みになっています。これにより、作品ごとのいわゆるブクマ数が謎めいたことになり、どの作品がどの程度気に入られているのかがわかりにくい、という事態を生んでいます。(この仕様については少々疑問。作者お気に入りは通知に使うだけにして、全作品のお気に入り底上げはしない方が良いような気がします)

PV数の見方

 ここからようやく本題。PV数についてです。PV数はその作品がどの程度読まれているかをなんとなく把握する指針になりますが、作者のアトリエページで見られるPV数は「作品のトップページが表示された回数」であり、「読まれている数」とは大きな隔たりがあります。

 実際の数字で見てみましょう。詳しいPV数は、作者が自らのアカウントでログインしないと見ることはできません。ログインした状態でサイト左上の「MENU」ボタンから「設定」を開きます。

 開いた設定画面の中から「アクセス数」をクリックします。

 アクセス数が「設定」の中にあるのもちょっとどうなんだという気がしますね。わかりにくいと思いますがそれは置いておいてひとまずアクセス数を見てみましょう。先ほどの「私を創る人」という作品で見てみます。

 こんな風に、「累積」と「日別」に分かれて表示されます。最初に見た作者のアトリエページに表示されているPV数はこの上側の「累積」の数字であることがわかります。

 この作品はエピソードが1つしかなく、作品=1つ目のエピソード、という短編です。しかしご覧のようにPV数はエピソードと作品全体で大きく異なります。これはどういうことかというと、作品の方のPV数は作品ページが表示された回数で、エピソードの方はそのエピソードが表示された回数です。つまり、上の画像の場合、この作品のページが開かれ、エピソードは開かれなかった(読まなかった)回数が279回ある、ということです。日別の方で見ると、この日(実際にはこの前日)に作品ページが5回開かれ、うち1回、エピソードも表示された、ということになります。

 表に見えている数字は実際に中の文章を表示してもらった回数よりもかなり多くなっているという点に注意が必要ですね。しかもこの詳細は「設定」→「アクセス数」という、少々わかりにくいところに行かないと見ることができません。

 NOVEL DAYS はもともと、作者をお気に入りしたり、作品をお気に入りしたりしても、誰がお気に入りしたのか作者にはわからないようになっています。この仕様は作者間での「自分の作品を読んでもらいたいからブクマする」というような打算を封じるのでわたしはけっこう気に入っています。ただ、作者お気に入りに固定値が入っている(?)のと、作者をお気に入りすると全作品のお気に入りが底上げされる仕様については否定的に捉えています。

 NOVEL DAYS はこうした仕様も含めてほかの小説投稿サイトとは少々趣が異なる印象です。サイト内でのユーザ間交流が盛んになるような方向ではありませんが、逆にそれによって、アカウントを持っていない人に向けて発信するための「作品置き場」として使いやすいと感じます。ビューワがユーザの設定で好きなようにカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。読みやすさを考えられているので、小説を読むけれど書かない人に向けて発信する場として愛用しています。

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